ニュース速報で「SHINee(シャイニー)のジョンヒョンが旅立つ」という記事を目にして、どこかで聞いたことがあるグループ名だと思ったら、こないだ足を運んだ世田谷区は桜新町のトンカツ屋さん「味の丸新」でした。ヘアサロン「クローバー」の一階にあるトンカツ屋さんです。
サザエさん通り史上最長の行列
今年の9月のことですが、桜新町商店街(サザエさん通り)に面したこのトンカツ屋さんに異様な大行列が出来ており、地元の人をして「サザエさん通り史上かつてない大行列」と言わしめるほどでした。
一体このトンカツ屋さんで何が起きてるのだろうかと遠巻きに聞いてみると、「韓国のアイドルグループが5人そろってやってきたお店」とのことで、熱心なファンの方々が大挙してやってきていたようです。
サザエさん通りにかつて発生した行列現象といえば、デビット伊東のラーメン屋さん「でびっとらーめん」やサザエさんカフェ「リアン・ドゥ・サザエさん」がオープンしたときくらいです。今回はその比にならないほどの行列で、百聞に勝る写真に収めてなかったのが悔やまれます。
トンカツ屋さんのお客さんが車内から撮ったこちらの写真の何倍もの行列ができており、「ここのトンカツそんなに美味しいの?」とは全くならないほど本当に行列が凄すぎて、「あの中で一体何が起きてるの?」でした。
ということで、熱狂が落ち着いた10月に足を運んできました。
看板メニューは鹿児島産の黒豚ロースカツ定食
ひとまずトンカツをいただこうと看板メニューをうかがったところ、黒豚ロースカツ定食が看板とのことでしたのでそのまま注文したのですが、座った席の前方を見遣ると、楽しげな5人の姿が確認できます。そして、その下のテーブルにはSHINee Table 2017.7.29の文字があったので、たぶんあそこに座ったのだろうと思いながら、黒豚ロースカツ定食を美味しくいただきました。
ソースはとんかつソースと甘口デミグラスソースで、おろしポン酢にお新香も美味でした。
「トンカツを塩で食べると旨味が増す派」な方々のためにヒマラヤの塩もありましたが、私はソースとおろしポン酢です。
そして、いただいた後に少しお話をうかがうことができました。
SHINee(シャイニー)ファンのここが凄い「探偵顔負けの調査能力」
そもそもメンバー5人のうち、お店にやって来るのは当初は3人だったそうです。会報誌に使う写真を撮りに来る予定で他の二人は違うところへ行っていたのですが、ロケが押してしまって時間がなく、その日のうちに韓国に帰らないといけないということで急遽5人揃っての撮影となったようです。
そして、その撮影中の画像をメンバーの一人がインスタグラムにアップしたところ、なんと翌日にはファンがお店にやって来られたとかでお店の方は大変驚かれていました。
私もそのインスタグラムの写真を確認しましたが、あの画像1枚から味の丸新に辿り着くのは至難です。今も頑張って画像を拡大してみましたが、箸袋の文字はやはり潰れて読めません。そもそもタグも付されていませんし、お店が都内なのかもわからない投稿です。
しかも投稿されたその日のうちにファンの方々から確認の電話がかかってきたようで、何か本当に調査能力が半端ない感じです。
会報誌に掲載されるまではシャイニーがやって来たことはオフレコでお願いしますと編集者の方に言われていたので当初はこれらの問い合わせに対して「わからない」としか答えられず、心苦しかったとのことです。
ただ、その翌日にはファンの方々が実際にお店にやって来て箸袋や器など、投稿画像と完全一致していることが確認されて拡散されたので、編集者の方もシャイニーがやって来たことはお話して大丈夫ですとなり、心置きなく問い合わせにお応えできるようになったとか。
それにしてもファンの方々の正確かつ迅速な調査能力に恐れ入ります。あの画像1枚からどうやってそんなに素早くお店を特定できたのか、謎が深まるばかりです。
SHINee(シャイニー)ファンのここが凄い「マナーが素晴らしい」
お店の方がファンの方々についてもっとも感銘を受けていたのは、「物凄くマナーが良い」ことでした。
シャイニーがドーム公演をおこなった9月2日と3日には、全国から多くのファンがお店にやって来てメンバーと同じ料理を食べ、それからドーム公演に行くという流れが出来ていたそうです。
「全国」というのは日本中ということだけではなく、韓国やカナダにシンガポール、タイや台湾に中国からと、桜新町かつてないほどの大行列をなすほど色んな国からやって来て色んな言葉が飛び交っていたのに、「もうすぐ空きます」「次の方どうぞ」「お写真先にどうぞ」「撮ってあげましょうか」等々、スマホの翻訳機能やボディランゲージで楽しくシャイニーテーブルを共有し、さらにファン同士だけでなくお店の方や常連のお客様への気遣いや心配りも厚く、お店の方は感銘されていました。
ちなみにその場に居合わせた常連のお客さんたちも「僕たちも昔おっかけやったよね、僕は桜田淳子だったけどね」「僕は天地真理の家まで行ったよ」と、シャイニーファンが生まれるはるか前のことをまるで昨日のことのように楽しんでいたとかで、そういうお店の空気を思い浮かべるだけで、やはりファンの方々の素晴らしいマナーが垣間見えるようです。
さいごに
私がこの味の丸新に足を運んだのは今回が初めてでしたが、切り盛りをされているご夫婦それぞれがまずシャイニーの5人に接してそのファンになり、さらに熱心かつ礼儀正しくフレンドリーなおっかけの方々に接してさらにファンになっているようでもありました。
上記のとおり私は何一つシャイニーに詳しくもなく、ただあの大行列とお店の方からうかがった素晴らしいファンのお話をもってシャイニーを記憶しているだけですが、そういう人たちに支持されている5人もきっと素晴らしい人たちだろうことはわかります。今回の悲しいニュースについて何かを書けるほどの知見もありませんので、安らかな旅立ちでありますよう、心よりご冥福をお祈りいたします。
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